医療法人社団ブレイン・コンシェルジュ

おちあい脳クリニック

 
 
 
 
お問い合わせ
048-710-7575
さいたま市桜区田島5−13−16

てんかん診療

 
有病率約1%と言われるてんかんに対し、精力的に診療を行っています。てんかんに関する診断・検査・治療・公的サービスなどの書類作成・就労・妊娠・自動車免許など相談下さい。また、診療のみならず、てんかん患者を扱う専門職の方にも講演を行い、てんかんに関する知識・情報を普及し、地域でてんかん診療を盛り上げて行ければと考えております。
 
 

当院のてんかん診療の考え方

 いつ、どのような状況で症状が起こったのかと言う点は覚えていても、実際の症状がどうだったのか(例えば、首はどちらを向いたのか?手は挙上したのか?左右に違いはあったのか?、意識があったのか?、発作時間はどれ位続いたのか?、発作後の症状はどうだったのか?などなど)を詳細に覚えている方は多くありません。しかし、実はこれらの情報が診断に役立つ有用な情報です。当然のごとく院内脳波検査中に発作が起これば、どの部位で脳波異常が始まり、どのよう広がっていったのか分かりますが、都合良く発作は起きないので、診療の現場では発作が起きていないときの脳波と頭部MRI、そして患者もしくは家族から聞いた状況を総合的に判断して、てんかんかどうか診断(分かる場合は発作型分類)し、必要に応じて適切な治療を行います。もちろん、1回だけの検査で全て把握でき無いことが多いため、検査を継続し、複数回検査を継続する中で(発作が起きなくても)脳波異常が捉えられれば、当初の診断を裏付ける資料にもなります。また最初に診断したてんかんの発作タイプを変更することもあります。
そうすると、脳波異常が掌握できれば、てんかん診断がついてしまうと感じてしまいますが、実際は非発作時と発作時で脳波異常部位が違ったり、脳波異常とMRI異常部位が異なったりと、脳波は診断の強力なツールですが、最終診断はこれらデータの解釈と実際の症状をあわせて医師が行う必要があります。
また、脳波異常を観察できなくても、約70%が抗てんかん薬にて良好なコントロールが可能であることから、症状が落ち着いているのであれば、敢えて発作や脳波異常を観察しなくても安定状態を保つことが治療そのものです。従って、患者個々人のてんかん発作の状況と、社会的背景を踏まえた上で、脳波異常を観察してまで詳細な分類が必要かの判断も医師が行う事になります。
 
 

てんかん治療は発作をなくすこと?それとも脳波を正常化すること?

臨床の現場では「発作をなくすこと」は治療のゴールになります。しかしてんかん治療の最終ゴールは、「てんかん患者の生活の質(QOL)の向上」です。発作が消失しても、脳波異常が残存すれば、小児の場合は発達障害の回復が遅れたり、成人の場合はイライラ感など精神症状が不安定になる場合があり、そのためまずは症状としての発作抑制を第一に考えますが、それ以降は脳波の正常化を目指すべきと考えております。しかし、発作が安定している状況で、脳波を正常化する目的でさらに薬を増量することはお勧め致しません。
 

初めて意識消失など痙攣様の症状を起こした方

初発発作が起こった場合の再発リスクは40~52%、2回発作が起こった場合の3回目の発作は確率は73%との報告があります。そのためこれまでは、初回発作は経過観察とし、2回発作が起こった時から内服など治療が積極的に行われる傾向にありました。しかし、発作回数だけで治療開始時期を判断するのは適切ではないとのことで、各発作に対してこれまでのデータから重み付けがなされるようになりました。その結果、初回の発作であったとしても、MRI上異常があったり、脳波異常があったり、高齢者であったりした場合は積極的に内服治療が開始することが勧められ、発作が起こったこと以外に脳波、MRIで異常がなかった場合は、2回目の発作で治療を開始する従来通りの治療方針が勧められるようになりました。
 

最近話題の「高齢者てんかん」とは?

めまいのような非特異的症状や意識朦朧、健忘などと行ったこれまで認知症などと思われていた症状の中に、明かな脳波異常を伴ういわゆる「てんかん」が多く含まれていることが分かってきました。また、昨今の高齢化社会と相まって、意識朦朧、健忘などが実は「てんかん」による症状であれば、「認知症」と違い治療により症状の改善が見込まれるものとして脚光を浴びるようになりました。
 
高齢者てんかんの特徴は

  • てんかんの有病率はおよそ1%と言われるが、65歳で1%を越え、80歳で2%程度になる。
  • てんかんの原因は14歳以下では先天性が60%を越えるが、65歳以上では脳血管障害が60%を越える
  • 発作タイプは、意識消失を伴う焦点性発作(FIAS)が多く発作後もうろう状態が長く続くのが特徴(認知症の症状に類似)
  • 発作起始は側頭葉由来が多い
  • 成人に比べ内服治療に良好に反応し投与量も少量で効果的であることが多い
  • アルツハイマー型認知症の約10%がてんかん症状を伴っており、てんかんを伴う認知症患者は伴わない患者に比べ認知機能低下が早期に出現
  • 高齢者は若年に比べ3〜10倍痙攣重積が多く、逆に痙攣重積の25~50%が高齢者による重積
  • 痙攣重積にによる死亡率は1.9~40%で、その中で高齢者による死亡率が高い

以上の高齢者てんかんの特徴が明なになっているため、服薬管理・内服指導を行っております。 
 
 

既に「てんかん」と診断を受けた方

転居に伴う通院依頼、多剤に伴う内服調整、セカンドオピニオンなどを積極的に受け入れております。2017年10月現在、さいたま市の成人てんかんを診療する専門医が少ないため、診療理念に掲げる
 
キャリーオーバー(成長のため小児科から成人診療科へ)
 
国内では毎年およそ57000人が新たにてんかんを発症すると言われております。
 
てんかん診療に必要な脳波・MRIを完備し診断だけでなく様々な治療を責任を持って行います。基本的に成人てんかん高齢者てんかんが中心ですが、鎮静が必要な小児例にも対応し、診療時間内の救急搬送にも対応致します。小児科からのキャリーオーバーも積極的に受け入れ、運転免許に対する指導、妊娠出産に対する指導も行います。
 
 
 
 
検査
 脳波並びに長時間脳波
 MRI
 
 
治療法
・内服調整
 基本的に治療の中心は薬物療法です。既存の抗てんかん薬に加え、新規抗てんかん薬の特性と患者の発作型を総合的に判断し、単剤療法から合理的多剤併用療法まで行います。
・外科治療
 内科的治療でも発作コントロールが十分に出来ない場合、外科治療も一つの選択肢になります。ビデオ脳波検査を行い発作を捕捉し発作焦点、並びに発作伝搬経路を推測し手術適応を決定します。切除外科から緩和外科まで責任を持って対応します。
 
 
妊娠・出産
 
運転免許