医療法人社団ブレイン・コンシェルジュ
おちあい脳クリニック

 
 
 
 
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くも膜下出血

脳は外側から硬膜,くも膜,軟膜で覆われており,くも膜と軟膜のすき間はくも膜下腔と呼ばれています.このくも膜下腔に出血を起こした状態がくも膜下出血です.
原因としては脳動脈の一部がふくらんでできた動脈瘤(どうみゃくりゅう)の破裂によるものが大部分です.男性より女性に多く,40歳以降に多くみられ,年齢とともに増加します.家系内に動脈瘤やくも膜下出血の方がいるときは発生頻度が高く,また高血圧,喫煙,過度の飲酒は動脈瘤破裂の可能性を数倍高くするという報告もあります.
その他,血管奇形や外傷などもくも膜下出血の原因となりえます.死亡率が高く,手術により救命できても後遺症を残す場合もあり,たいへん恐ろしい病気といえます.

http://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/101.html

未破裂動脈瘤

 脳の中ー小動脈(径1~6 mm)にできる風船のようなふくらみを脳動脈瘤といいます。このよう瘤のできる理由は明確とはなっておりませんが、高血圧や血流分布の異常などの血管壁へのストレスや喫煙、遺伝などによる動脈壁の脆弱性に関連すると考えられています。成人の2~6%(100人に数人)にこのような瘤が発見され、たまたま脳のMRIやCT検査をうけたり、脳ドックをうけたりして見つかる場合がほとんどです。中には未破裂脳動脈瘤が大きくなって脳の神経を圧迫しその障害を生じてみつかる場合もあります。脳動脈瘤は脳の底部の血管(ウィルス輪といいます)の分岐部にできることが多く、中大脳動脈、内頚動脈、前交通動脈、脳底動脈などが代表的な発生部位です。大きさは径2mm程度の小さなものから25mm以上の大きなものまでできますが、75%以上は10mm未満の大きさです。

http://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/102.html