ITB療法とは
ITB療法(バクロフェン髄注療法)とは、バクロフェン(商品名:ギャバロン髄注)というお薬を作用部位である脊髄の周囲へ直接投与することにより、痙縮をやわらげる治療です。 この治療では、患者さんの状態に応じてお薬の量を増減することにより、痙縮をコントロールすることができます。痙縮をやわらげることで、日常生活の活動の幅を広げたり、生活を豊かにすることを目的としています。
痙縮とは
痙縮(痙性ともいいます)は、筋肉が過度に緊張して、自分の意思で手足を動かしにくくなります。動かせなくなったり、意思とは関係なく体が勝手に動いてしまうこともあります。わずかな刺激で足が曲がって突然引っ込んだり、突っ張ったりすることもあります。
バクロフェンの作用
筋肉を動かす際には、動かすだけでなく、余計な動きをさせないように指令する物質(GABAという抑制性の神経伝達物質)が脊髄で働き、スムーズな動きができます。痙縮のある患者さんでは、そのバランスが崩れ、筋肉が過度に緊張したり、余計な筋肉が緊張したりします。バクロフェン(商品名:ギャバロン髄注)は、GABAと同様に働き、バランスを取り戻すことで痙縮をやわらげます。
バクロフェン髄注療法は、痙縮の原因となっている部位に直接お薬を注入する治療法ですが、痙縮の原因を取り除くものではないため、治療をやめればもとの状態に戻ります。
上記、第一三共:ITB療法ウェブサイトより引用 ( http://www.itb-dsc.info/)
同ホームページにはより詳しい情報が掲載されています。興味のある方は上記リンクより第一三共:ITB療法ウェブサイトをご覧下さい。
以下より、説明用冊子(PDF)がダウンロード可能です。
治療をはじめる前に知っていただきたいこと
治療をはじめる前の患者さんや家族の方への説明をわかりやすくまとめた冊子です。
バクロフェン髄注療法(ITB療法)を受けられる方へ
治療法の適応となる患者さんや家族の方へ説明をする際にお使いいただけるよう、詳しく説明しています。
こんにちは!ぼく、バクちゃんです
治療法の適応となるお子様に対して、しくみや効果、注意点などについてわかりやすくまとめた絵本です。